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東大BinNと合同ゼミをしました

2025.05.17

東京大の交通・都市・国土学研究室から羽藤先生と博士課程の増田さんにお越しいただき、合同ゼミを行いました。

増田さんからの「避難計画の組合せ最適問題」では、MFDと境界リンクを用いた避難行動シミュレータを元にしたコントラフロー制御による避難交通流のスループット最大化問題についての発表いただきました。ZDDや組合せ遷移、クロスエントロピーを用いて、一方通行化の順序も含めた制御方策を算出するなど、アルゴリズム上の工夫もふんだんに入れられています。質疑では、目的地選択モデルの変数や一方通行化に伴うミクロな渋滞発生問題、計算エリアの設定などについて、議論しました。
中澤さんからは、「相互作用下の行動選択組合せ問題の量子アニーリングによる求解」について発表しました。パラメータ推定への活用可能性、ロボット側の効用関数の工夫余地、相互作用の伝搬の発生はどのようなものかなど、様々な視点からコメントをもらいました。
最後は、大野さんから「EVに貯めた電気は誰のものか?」の発表を行いました。自宅充放電・勤務地充放電の選択肢をEVユーザーがもっているときに、勤務地側の価格戦略がある状況では、結局、自宅充放電しか選ばれないというジレンマ構造について、説明しました。料金制御の可能性やカーボンニュートラルのための勤務地充放電の工夫、ユーザー間の異質性の必要性などを議論しました。

雨で、スポデーは中止になってしまいましたが、本郷からお二人にきていただき、面白い研究の話を聞かせてもらい、また、多様な視点からコメントいただき、充実した時間になりました。
ありがとうございました。

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