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第72回土木計画学研究発表会・秋大会に参加しました

2025.11.29

Mr. Shibata (M1), Ms. Uesugi (B4), Mr. Ono (B4) and Mr. Murakami (B4) participated in the 72nd Autumn Meeting of the JSCE Committee of Infrastructure Planning and Management,” held at Fukui University of Technology’s Fukui Campus from Saturday, November 22 to Monday, November 24. Shibata & Murakami gave poster presentations at the session of “The Emergence and Development of Reconstruction Design” by Dr. Hiromu Kotani, and Ono & Uesugi gave presentations at the session of “Development and Application of Behavioral Models” by Dr. Risa Kobayashi. The titles of each presentation are as follows:
– “Ryusei SHIBATA & Junji URATA & Nobuyuki OHHIGASHI, Evaluation of a Model of Evacuation Initiation Choice in Disaster Situations Using Meta-analysis”
– “Tomohito MURAKAMI & Junji URATA, Analysis of the Characteristics of Individual Mobility Pattern Changes During the Post-Disaster Recovery Period”
– “Ryusuke ONO & Junji URATA, Game-theoretical Analysis of EV Users’ Charging Location Choice Probrem”
– “Tomoka UESUGI & Junji URATA, Modeling of Route and Parking Choices of Student Bicycle on a University Campus”

11月22日(土)〜24日(月)に福井工業大学福井キャンパス(福井県福井市)で開催された、『第72回土木計画学研究発表会・秋大会』に、M1柴田さん・B4上杉さん・B4大野さん・B4村上さんが参加しました。

柴田さんと村上さんは『復興デザインの萌芽と展開(座長:小谷仁務)』にてポスター発表を行い、大野さんと上杉さんは『行動モデルの発展と応用(座長:小林里瑳)』にて口頭発表を行いました。それぞれの発表タイトルは以下の通りです。

▪️[11-04]柴田龍聖、浦田淳司、大東延幸
メタ分析による災害時の避難開始選択要因の評価
▪️[11-05]村上智仁、浦田淳司
災害復旧期における個々人の移動パターン変化の特徴分析
▪️[18-01]大野隆輔、浦田淳司
EVユーザーの充電場所選択問題に対するゲーム理論的考察
▪️[18-02]上杉朋花、浦田淳司
通学自転車の経路・駐輪場選択モデルの構築~大学構内を対象として〜

発表したみなさんに、各研究のまとめと感想をもらいました!

柴田
. 発表では、災害時に避難するか否かについて焦点を当てた数多くの避難開始選択モデル研究を対象としてメタ分析を行いました。その中で、文献の特徴を把握するために、クラスタリングを用いて、クラスターごとに含まれる説明変数の偏りを明らかにしました。さらに、モデルの精度に強い関係があると考えられる説明変数を主成分分析を用いて評価しました。
実際の避難行動を再現するために数多くの避難モデルの研究が行われている中で、今後どのような説明変数を含めたモデルを構築したらいいか、モデル構築時に活用するアンケート調査時にどのような項目を含めるべきかという問に対する発表ができたのは、今後のモデル研究の発展において良かったと思います。今後は精度に強い関係がある説明変数をシミュレーションに入れ込んだ際に精度が向上するかを検証するために、引き続き研究を進めていきたいと思います。 .
村上
. 発表では、被災前後の移動軌跡をGPSデータから作成し、平時の活動リズムとの類似性を定量化することで、災害復旧期における被災者の生活安定性を評価する指標を提案しました。さらに、西日本豪雨発生時の広島県におけるデバイスロケーションデータを用いて、提案手法の妥当性を検証するとともに、活動パターンの回復過程およびその空間的特徴について説明しました。
実務において、どのような場面において被災者の生活安定性を評価したいのか、そもそも被災者の精神的負担はどのような状況において生じているかなど議論をしながら、提案手法の発展可能性、活用方法についてさまざまなコメントをいただきました。いただいたコメントを反映しながら、卒業論文としてのまとめに向けて取り組んでいきたいと思います。 .
大野
. 私の発表では、EVを職場で充電する際の、職場の最適な充電料金設定をゲーム理論で解析しました。非協力ゲーム的状況では、職場は自身の利益を最大化するように料金設定を行うため、職場充電できるユーザーが制限され、全体最適の状態が実現しません。そこで、協力ゲームとナッシュ交渉解による利得の分配を導入し、職場充電の拡大と全体最適の実現が可能であることを示しました。
EVの普及がなかなか進まない中で、今後起こりうる職場の問題に着目し、料金設定によって充電器設置のインセンティブをどう与えられるか、ユーザー行動の具体化の余地も残しつつ、さまざまコメントをいただけました。いただいたコメントを反映しながら、卒業論文としてのまとめに向けて取り組んでいきたいと思います。 .
上杉
. 行動モデルを用いた大学構内の自転車移動・駐輪行動の再現を目的に、将来効用を考慮した経路選択モデル(Recursive Logitモデル)に自転車の走行継続確率ρを導入して、通学自転車の経路・駐輪場の選択モデルを構築しました。スマートキャンパスプロジェクトとして10月に第三エリアで実施した、社会実験の通行規制の状況に合わせて駐輪場選択をシミュレーションし、どの駐輪場が選ばれやすいかを示しました。
モデルについて様々な方と議論できたことは大変貴重で、とても有意義な時間でした。「提案モデルが車にも応用できそう」といった前向きなコメントもいただき、研究を進めるうえで大きな励みになりました。一方で、シミュレーションの設計や検証などまだまだ未完成な部分も多いため、卒論の発表に向けて引き続き頑張ります。 .

written by Ryusuke Ono (B4)

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