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Welcome tour around Fukaya / 研究室歓迎ツアー 深谷編

2025.02.21

新3年生の研究室歓迎&学生さんの地元探訪ツアーの第2弾として、深谷ツアーに行ってきました。

ツアー全体として、川が多く、平らな土地になっていることを感じるともに、赤城山をはじめとした山々がどこからでも目に入る景色が印象的でした。深谷といえば、ネギの産地として有名ですが、平坦さによる農業のしやすさと日照の良さ、また、かつては利根川の氾濫によって肥沃な土壌が生まれ、ネギ栽培が興隆したそうです。

そうした地形を感じながら、川の博物館、深谷テラスパーク、渋沢栄一記念館、深谷市のレンガ通り、太田市美術館・図書館を巡りました。

川の博物館では、瀬替えという治水事業の影響の大きさ、荷役の船や鉄砲堰の展示では川と物流の密接さや、船車の展示では生活と川(動力)の近さを感じました。また、テラスパークは、アウトレット施設も含めてエリアマネジメントに取り組んでいるそうで、民間資本も介した公共空間・集客施設の形成という現代的な取り組みを目の当たりにしました。
渋沢栄一記念館では、渋沢栄一が損害保険、電力会社、大学(女子大学含む)など、新しい取り組みを公共心をもって、次々と展開していった様子がよくわかりました。ビジネスでも公的な計画でも、なにから価値が生まれるのか、なにに価値があるのか、を考えて進めていかないとならないのだなと、気持ちを新たにしました。

また、深谷駅北口を歩いてまわりましたが、北口側が都市計画道路・市役所などにより新たな中心性を獲得しようとしている様子でした。車の通行性が際立つ市役所通りと、通過交通を排除するレンガ通りを並列で作りあげるというコンセプトはなかなか興味深く、今後どう発展していくのか気にしていきたいと思いました。車社会化がいっそう進む中で、滞在場所や小さな商店を面的・線的に繋げていき、いかによい街を作っていくのか、街の中に顔を増やしていくのかは、研究室でも議論していきたいテーマです。

最後に、太田市まで足を延ばし、太田駅前の美術館・図書館を見学しました。それぞれが自分の場所と感じられるよう、また目線があわないような空間形成になっていて、屋外空間との行き来もしやすく、ゆったりと過ごせる場所を自分で見つけられるようになっていて、非常に面白かったです。あわせて、美術の展示スペースにも図書スペースから自然と繋がるように点在させており、芸術・文化に触れる機会が高まる空間設計になっていました。

B3の上杉さん、大野さん、村上さんの歓迎ツアーとして、企画してくれた中澤さんに感謝です。

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