次世代・レジリエント都市研究室(Lab fOr REsilient & Future City (LORE FC))は、次世代の交通・都市システムをとりいれた都市、また災害などの将来の危機にレジリエントな都市の形成に向けて、研究・開発・活動を行う研究室です。筑波大学システム情報系准教授の浦田淳司によって、2023年4月より設立・運営されています。
次世代・レジリエント都市研究室という名前は、大学で先端的な研究を志す中で、今の交通・都市のあり方に満足せずに、次世代に向けて、新しいテクノロジー・技術を取り入れ、新たなシステムを交通・都市の中で構築していきたいという想い、また、日本各地・世界各地で災害・紛争などの危機が現在生じ、将来も生じうるという中で都市自体をよりレジリエントなものに変えていきたいという想い、二つの想いを持って、名付けました。
主宰する浦田のこれまでの研究対象は、災害避難、避難最適制御、復旧期の交通需要予測や復興デザイン、バスネットワークデザイン、都市評価などで、行動モデル、最適制御理論、シミュレーション、データサイエンス、交通量配分、離散最適化などの手法を用いて、研究・開発を行ってきました。研究室開設に伴い、従来の研究対象に加えて、地域とエネルギー、スマートシティ、地方都市の生活利便性向上などにも取り組み始めました。詳しくは、Researchをご覧ください。
研究テーマはどのように決まりますか?
学生さんの希望を聞いた上で、こちらで提供できるトピックやアプローチを提示して、話し合いながら、決めていきます。学生さんの希望をもちろん重視しますが、同時に、研究を通じて専門性を高められるように研究室では指導しており、希望と指導が噛み合うテーマを設定するよう、心がけています。
できたばかりの研究室なので、どんな雰囲気か、どんな卒業研究・修士研究の進め方になるか、わからず、不安です。
おっしゃる通り、先輩もいないので、その点は不安だと思います。僕(浦田)は、これまで東京大学や神戸大学でも、卒論・修論関連の指導を行っており、その際は、1対1のコミュニケーションを取りながら、研究を進めていました(1週間に一度の打ち合わせと、それ以外はslack等でのやりとり)。また、進捗に応じて、長めに時間をとったり、合宿形式で議論したり、一緒に学会で情報収集したり等、様子を見ながら、柔軟に進めていました。
過去の研究を見ると、数理的なアプローチによる研究が多いのですが、あまり数理系は得意ではありません。大丈夫でしょうか?
確かにこれまでは数理的な研究が多くなっていますが、地方都市の生活利便性の向上やスマートシティのプロジェクトなど、まちづくり・都市計画的なプロジェクト・研究も、2023年の4月から立ち上がりました。そういった研究では、住民の声に耳を傾けたり、地域の歴史を紐解いたり、行動を調査したりといったアプローチが重視されます
A1.にも書いたように、学生さんの希望を聞きながら、テーマやアプローチを決めていきますので、安心してください。
また、数理でも他のことでも、苦手だけどチャレンジしたい、ということがあれば、手助け・指導しますので、壁を作らずに、成長していってください。応援します。
社会工学類の3年生です。都市計画主専攻ではありませんが、配属可能でしょうか?
はい、配属可能です。社会経済システム主専攻や経営工学主専攻の学生さん向けの枠を設定する予定です。詳しくは秋に行う説明会で聞いてください。
なんで、ロゴマークがフクロウなんですか?
フクロウは、森の賢者・知恵のシンボルとして、西洋では大切にされ、日本でも、その見通しの良さから、縁起の良い鳥とされています。大学・研究室の役割も、”長い目で見通して、知恵を活かして”世の中に役立っていくことだと思って、良いなと思いました。同じ頃に、つくば駅前の中央公園で、フクロウの像を見て、つくばの市鳥であることに気づき、研究室のロゴにぴったりだと思い、決めました。
就職先として、どんなところがありますか?新しい研究室なので、先輩もおらず、不安です。
都市計画や土木計画分野を研究対象としており、行政、建設コンサルタント、ゼネコン、運輸(鉄道、道路)などがメインになるかなと思います。また、これまで所属した研究室(神戸大と東京大)の卒業生は、IT・データ系の会社を選ぶ学生さんも多かったです。僕自身、建設コンサルタントの企業で働いていた経験もありますし、各業界の知り合い・後輩も紹介できますので、いつでも相談ください。
つくばの社工には様々な先輩がいますし、学類・学域内の先生も相談に乗ってくれますので、あまり気にしないでも大丈夫だと思います。
博士後期課程に進学したいと思っています。受け入れてますか?
ウェルカムです。専門の力を深めていくためには、やはり、長くひとつの物事に取り組むことは大事だと思っています。もちろん、博士後期課程への進学は悩みも多いと思いますので、いつでも相談にのります。僕自身の経験や、周りの博士学生さんの様子など、色々お話できますので、(違う研究室の方でも)気軽に聞きに来てください。また、博士後期課程進学にあたっては、経済面の不安もあると思いますので、その点でもサポートしたいと思っています。
研究室のイベントには、どんなものがありますか?
まだ、まったく決まっていません。学生さんの話を聞きながら、一緒に考えていけたらと思っています。研究室にいる間、楽しいことも大事ですので、色々と考えたいと思っています。また、様々な学びを得ることも大事だと思っていますので、プロジェクトや現場見学で、色んな場所を回れたらと思っています。
バイトで忙しく、あまり研究に時間を使えそうにありません。大丈夫でしょうか?
どのくらい忙しいかわからないので、大丈夫かどうか回答しかねますが、研究しようというモチベーションがあれば、なんとかなるだろうと思います。研究室の活動でスキルや専門性を上げていきたいという方には、研究に関連するバイトも紹介します。
なんで、LORE FCという略称なんですか?サッカーが好きなんですか?
loreは知識の伝承という意味を持っており、略称を考えるときに、ちょうど良いと思って、つけました。特にサッカーが好きというわけではないですが、スポーツ全般は好きです(どちらかというと野球寄り?でも、ミシガンにいたときは、バルサvsナポリ、NBA, NFLも見にいきました)。略称としては、覚えやすさ・語呂も大事なので、LORE FCとしました(少し長いですが)。 研究室に関心ありましたら、気軽に問合せください。
研究室訪問などの希望は、こちらから連絡ください。確認して、返信します。
筑波大学筑波キャンパス(第3エリア)3F棟
(305-8573 茨城県つくば市天王台1-1-1)
最寄りバス停:第三エリア前(つくば駅から筑波大学循環(右回り)に乗車