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2024.04.09
新しくインター周辺への集積を進めた境町と、御所沼を復元させ、文化・景観の維持につとめた古河公方公園と対照的な場所を半日で体験できて、非常に印象的でした。
境町は、市街地から離れた場所を元々文化村としてスポーツ施設を含めて集積させていたエリアに、さらに、バスターミナル・飲食施設・アーバンスポーツ、子育て施設・病院・リモートワーク施設などを集積し、エリアとしての魅力を高めた場所といえました。車社会であることを受け入れた空間設計を展開しており、子育て世帯への優遇施策との相乗効果が生じているのでしょう。複数の年代の子供の活動場所が一か所に集まっているのは、親目線ではありがたいと思います。このエリアも最大浸水想定2mであるが、役場周辺の市街地が7mであることを考えれば、川から離れた場所での空間形成は、災害時の一時的な拠点形成に貢献できるのではないでしょうか(特に、最大想定手前の災害の場合)。また、自動運転は、時速20km程度でレベル2で公道を走行していて、コミュニティバス的な運行経路・距離をとっていました。バスで想定している需要層(買い物高齢者など)の利用はあるということでした。地方の運転手不足の状況を考えれば、どう需要者にバスに目線を向けてもらうかは考えなければならないものの、サービスレベルを爆発的に上げられる手段になりえると感じました。
古河公方公園は、ユネスコとギリシャが主催する「第3回文化景観の保護と管理に関するメリナ・メルクーリ国際賞」を2003年に受賞した公園です。中村良夫氏の監修で、園内には内藤廣氏設計の管理棟、妹島和世氏設計のカフェテラスが配置され、地形的なうねりや多様な植栽、オーナー制の桃の木、御所沼の再生の物語・精神性など、目を見張るものは多かったです。公園の出入り口も数多く配置され、町との接続も豊かでした。素晴らしい公園であることは聞いていましたが、今回初めて訪れることができて、よかったです。
最後に、八千代町の東蕗田天満社を訪れました。地元では関東一とも称される桜の名所で、嵐明けでしたが、素晴らしい夜桜を堪能しました。
県西は案外訪れる機会が少ないのですが、M1の田村さん・Weiさん歓迎ツアーとして、企画してくれた中山君に感謝です。[インスタハイライト]
(境町バスターミナル)
(古賀公方公園)
(東蕗田天満社)
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